HbA1cは過去2〜3ヶ月間の血糖値の平均値、GAは過去1〜2週間の血糖値の平均値です。
これを空腹時血糖値の3つの値があれば、ある程度現在の自分の血糖コントロール状況や先々への指針を決めることができます。
血糖値そのものは自分で測ることもできますが、HbA1cやGAは病院等でお願いすることになります。
これらは通常、月に1回だけ、どちらか一方のみ保険適用されるため、同時に2つ測定してもらうためには自費でお願いしないとなりません。
ただし、妊娠中の方、1型糖尿病患者、経口血糖降下薬やインスリンを投薬・投与始めて6ヶ月以内の人は、同時測定してもらうことができます。
平均血糖値=28.7 x HbA1c – 46.7
この式は、HbA1cから平均血糖値を算出する簡易式です。
例えばHbA1cが6.0の方は125.5、6.5の方は139.85、といった塩梅です。
意外に高いですよね?
これと合わせてGAも一緒に見ると、もう少し推定することができます。
GAからHbA1cに換算する式があり、1.02 x (GA x 0.245 + 1.73) + 0.25
という計算でHbA1cに変換することができます。
HbA1cから平均血糖値を。GAからHbA1cを算出してそこからさらに平均血糖値を算出すると、その差異で実際の自分の血糖値変動の傾向がわかります。
A1cが6の場合1〜2ヶ月間の平均血糖値は125程度ですが、仮にGAが18だった場合は、1〜2週間の平均が140となり、その計測時の直近はあまり良くなかった、ということがわかります。
これとその日の空腹時血糖値、それまでの食生活などを考えれば、この後どうしていけばいいか、自ずとわかるのではないでしょうか。
特に、空腹時血糖値が低くてもHbA1cやGAが高いと血糖値スパイクや食後の高血糖状態が続く時間が長かったりという可能性もあります。
もちろん、毎食後血糖値を測定したりリブレで変動を確認していれば、こうした考察も必要ないのかもしれませんが、なかなかそれができないIGTや境界型の人の場合、こういった検査結果を利用することである程度想定することも可能です。
一度、検討してみてはいかがでしょうか。
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