BMIが26~7あった去年(2015年)の今頃(8月)は、糖質制限を始めたばかりで、あれこれと試しながら日々結果を追っていました。
当然のごとく結果は如実に現れ始めていたのですが、「糖質制限をしていれば、お酒もOKだしカロリーも気にしなくて良い」という宣伝文句(言い過ぎだったらごめんなさい)を100%信じ切ってました。
もちろん、当時の管理人の状況(BMIが25以上)には十分当てはまるものだと今でも思っています。
でも、実際は100%全ての人にマッチするわけでもないのでは、と今は思っています。
糖質制限は万能ではない
まず、前提として考えるべき項目を管理人なりに並べてみると、
- 糖質制限を始める際の状態(BMI)
- 目標
の2つがあると思います。
1.糖質制限を始める際の状態(BMI)
BMI自体に意味がない、と言った話も時々聞こえますが、ここではそこは無視して(^^;、ダイエットするにあたり身体がどういった状態なのかを知るには良い指標の一つだと思います。
標準を22とした場合に、これから10%以上高い状態(BMIが25以上)であれば、先のうたい文句は有効だと思っています。
多少の「過食」も、炭水化物をタンパク質と脂質に置き換えれれば、スーパー糖質制限もしくはスタンダード糖質制限が出来るなら、ある程度、もしくは十分な効果は得られるでしょう。
でも、あまりの「過食」状態であったり、中途半端な糖質制限、正直言ってプチや緩やかな糖質制限では、ちょっとでも「過食」、すなわち、厚生労働省の掲げる「日本人の食事摂取基準」を超えるような食事では、あまり、もしくはほとんど効果を期待できないと思います。
また、それまでの生活環境によっては、やはり低消費カロリーに身体が適応している場合も、効果がはっきり出てこない可能性があります。
そういった場合は、「糖質制限」だけではダイエットは難しいと思います。
2.目標
これも人によってさまざまなので、単一の方法(この場合は糖質制限のみ)で全ての人の目標をクリアすることは難しいと思います。
例えば、
- 標準体重にしたい(BMI 22)
- 美容体重にしたい(BMI 20)
- インスリン抵抗性を下げたい
とあった場合、少なくともii.はまず無理で、i.も少しハードル高めになると思います。
iii.についてはBMIが23~24になってくれば、大概目標をクリアできる人が多いのではないかと思います。
ii.が何故無理なのかと言うと、そもそも標準体重や美容体重というのは身長から割り出した計算上の値なので、身体的な状況、個体差を一切考慮にいれていないため、理想の値に近くなればなるほど、その個体差に大きく影響を受けるはずだからです。
個人差が出てくる(人によってするすると下がっていってうまく行く人と、なかなかたどり着けない人がいる)のはそのせいだと思います。
あらてつさんのブログにコメントしたのもそういった考えがあったからですが、実際に管理人もそこにはまってます。
こういった目標には、糖質制限以外に何らかの健康法やダイエット法を合わせて用いるべきだと思います。
「酒」はどうなのか
やはり、どんな酒であっても、アルコールを体に入れることは結果的に代謝を落としてしまうので、ダイエットには良くない、と管理人は思います。
特に、就寝中の代謝(主に糖新生)に期待をするのであれば、寝る前には少なくともアルコール分解処理が終わった状態になっていた方が望ましいだろう、と思っています。
これは、この1年間ほぼ欠かさず毎朝体重計に乗って測っていた管理人の体感による感想にすぎませんが、アルコールを飲んだ翌朝は、糖質制限していても体重が減りにくい傾向があり、糖質を摂っていたらまず減らず、増える傾向にあった、という経験があります。
個人差はもちろんあるでしょうが、少なくともアルコール分解を行っている間、肝臓がその処理に追われているのは事実で、その分、代謝機能が落ちるのは当然ですから、結果的に体重が増えてもおかしくはないと思います。
酒も飲みたい、たくさん食べたい、ダイエットもしたい、という、なんとも贅沢な話ですが、現状と目標設定によっては糖質制限だけである程度までは到達できると思います。
ただ、目標が高い位置にあったり、現状が既に、という方にとっては、実のところ糖質制限のみを勧める気にはならないのが管理人のキモチです。
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