管理人が血液検査を受けた結果、医師からは
「糖尿病ではない」
と診断を受けました。
喜ばしい事ではあるのですが、本当にそうなんでしょうか?
1.空腹時血糖値が126mg/dL以上
2.随時血糖値が200mg/dL以上
3.75gOGTTで2時間後の血糖値が200mg/dL以上
上記どれかがあれば「糖尿病型」と診断されます。
管理人は1.と2.はクリア出来てますが、3. はそもそもテストを受けてません。
なので、可能性はあるわけです。
先生には申し訳ないですが、これをやらずに診断は早いと思います・・・が、
管理人としてはやらずともわかっているつもりです。
多分、アウトですから。
何故か?
毎日血糖値測っていて気づいた事は、糖質を多めに摂った際の血糖値の上がり具合と下がり具合からして、75gの糖質を摂った場合、おそらくクリア出来ないだろうと想定出来るからです。
もちろん、今やればクリア出来るかもしれませんけど。
ただ、仮にそうであっても看過出来ないものがあります。
それは、検査結果の数値です。
はい、こちらがその気になる数値の部分。
インスリンの値(IRI)は、頂いた検査結果では基準値が 2.7〜10.4 となっていましたが、これは検査施設に寄って若干異なるようです。
インターネット上では5未満は糖尿病の疑いがあり、1未満は糖尿病という診断をしているところもあります。
まあいずれにしても、インスリンの分泌量は少ない(下限値に近い)、と判断できますね。
C-ペプチドは先生が細かく教えてくださったのですが、インスリンが分泌される際に結合している物質で、血中に放出されたところで分離される、というものです。
なのでこれの血中量もインスリン分泌と相関するわけです。
ちなみにこれも下限値に近いですね。
これらを鑑みるに、管理人の空腹時のインスリン分泌能は低めである、と言う事がわかります。
とは言っても、これが悪いというわけでもありません。
と言うのも、必要ないから少ない=インスリン感受性が正常、という見方が出来るからです。
インスリン感受性(HOMA-R)は
HOMA-R = インスリン値 x 血糖値 / 405
で求められるので、管理人の場合は 0.98 となり、基準値が 1.6 以下なので正常です。
つまり、糖質制限によって内臓脂肪がなくなり結果的にインスリン感受性が上がったため、インスリンの分泌量は多くなくて良くなり、結果としてインスリン分泌能が低めになっている、という説明ができます。
なんだ、いいじゃん。\(^^)/
ええ、今のままであれば、という条件付きになります。
でもここで糖質制限やめた場合にどうなるかは未知数ですし、やってみる気もないです。
と言うのも、糖質を摂り始めたら何が起こるかわかっている事が1つだけあるからです。
それは
食後高血糖 ド―――(゚д゚)―――ン!
これに尽きます。;^_^A
空腹時のインスリン分泌能が良い状態であったとしても、糖質を摂取した際に膵臓は追加のインスリンを分泌しなければなりません。
追加インスリンは第1相反応と第2相反応があり、膵臓は血糖値が上がり始めたらその時点で蓄積されているインスリンを放出し(第1相)、その後、少量のインスリンを持続的に放出して血糖値を抑え続けることになるのですが、この第1相や第2相の反応が少なかったり遅れたりすると、食後高血糖が持続する事になります。
ちなみにどんな人でも必ず一時的に(数分間)は血糖値がある程度上がります。
追加のインスリン分泌能に問題がある場合、これを抑えきれずに食後高血糖となるわけです。
管理人の場合、このリスクが大きいと思う訳です。
といった理由から、管理人は診断上は「糖尿病ではない」ですが、「糖尿病予備軍」であることは間違いなく、なおかつ「糖尿病合併症のリスクを持っている」という事にもなります。
このリスクはなるべく減らしたいので、このまま糖質制限を続けて血糖値のコントロールを続けたいと思っています。
コメント
管理人さま
詳しい説明、大変興味深いです。
佐々木さんは、なんだか色々と詳しいので、私の検査結果について教えてもらってもいいですか?
7月
HbA1c 5.6
空腹時血糖値 135
インスリン 9.29
C-ペプチド 2.51
9月
HbA1c 5.3
空腹時血糖値 98
(インスリン値は後日聞きに行く)
7月に行った時、医師に「痩せて」と言われました。
MAXよりは随分減量しましたが、まだまだ肥満ですね。
佐々木さんの見立てではこれってどんな感じなんですかね?
私のインスリンの分泌能力とか糖尿病の型とか…。
ちなみに糖尿病の家族歴はないので、もしかして痩せたら良くなるタイプだったらいいなあなんて思ってるんですが(まあ、夢なんですけどね)
血糖値測定器を持ってると、病院に行く前に測って高いと「やっぱり今日行くのやめよう」とか
「お!96だぞ!今日病院に行かなきゃ!」なんて浅はかな思いが湧きます(^^;)
ちょっと八百長っぽいかな(^^;)と反省したり。
たぬきさん、こんにちは、管理人です。
コメントありがとうございます。
ご質問頂いた件ですが、管理人は医療関係者ではないため、あくまで素人の勝手な推測、と言うことで、茶飲み話の参考程度として書かせていただきます。
決して鵜呑みだけはなさらぬようにお願いいたします。
さて、ご提示いただいた数値から、導き出すことの出来る指標をご説明いたしますと、
インスリン分泌能に関する指標
1.HOMA-β
360 x 空腹時インスリン値 ÷ (空腹時血糖値 – 63)
基準値は40〜60
ただし、空腹時血糖値が130以下の時信頼度あり、それ以上高値の場合は信頼度が下がる。
75OGTTの2時間後インスリン分泌量と相関性あり。
たぬきさんの場合はこれが 46.45 となり、正常な範囲になりますが、空腹時血糖値が高いので信頼度は低めです。
2.SUIT指数
空腹時C-ペプチド x 1485 ÷ (空腹時血糖値 – 61.8)
正常値は50以上、30以下でインスリン治療が必要
インスリン分泌能の指数で、β細胞の寿命を測る数値として用いることもあるようです。
たぬきさんの場合は 50.92 でまだ大丈夫な範囲です。
3.CPI
空腹時C-ペプチド ÷ 空腹時血糖値 × 100
基準値は1.2以上、0.8以下で要インスリン治療
これもインスリン分泌能を測る数値ですが、空腹時血糖値が140以上の場合は他の数値よりも信頼度が高いようです。
たぬきさんの場合は 1.86 で正常ですね。
続いてインスリン抵抗性の指数
HOMA-R
空腹時血糖値 × 空腹時インスリン値 ÷ 405
基準値は1.6以下、2.5以上で抵抗性が有意にあり
たぬきさんの場合は 3.1 で、インスリン抵抗性あり、です。
しつこいようですがあくまで推測ですが、これらの数値だけで考えるに、たぬきさんのインスリン分泌能はまだしっかりしていて、少なくとも7月の検査の段階ではインスリン抵抗性がかなり高くなっていた、と推測できます。
また、7月の検査のHbA1cが5.6ですが、これはNGSPでしょうか?(多分そうだと思いますが)
そうであればその時点から遡った過去1〜2ヶ月の平均血糖値は108前後と計算されますので、その時点まではそれほど血糖値は上がっておらず、その間はインスリン抵抗性がそれほど高くはなかったか、もっとインスリンが出ていた、と言う推測が出来ます。
そして7月の検査時点でインスリン抵抗性がさらに高まったかもしくはインスリンが減ったため、血糖値が上昇した、ということではないか、と推測されます。
なお、肥満かどうかはBMIで概ねわかりますのでそちらをご参考になさってください。
BMIは 体重(kg) / (身長(m)の二乗) です。
管理人の場合は現在 66.5 / ( 1.7 x 1.7 ) = 23.01 となります。
標準値は 18.5 ~ 25 の範囲なので、この数値の範囲であれば一応肥満ではない、という判断でよいと思います。
以上、あくまで推測ではありますが、上記のとおりであればたぬきさんはインスリン抵抗性が高くなっている状態だった、ということになり、これが改善すれば少なくとも「糖尿病」という診断は受けずに済むのではないか、と思います。
以上、管理人の勝手な推測でした。
す、すごいですね!!
もしかして医療関係者より詳しいんじゃないですか??
糖尿病コンサルタントみたいですね。
なんかもう…ホントすごいですよ。びっくりしました。
丁寧なお返事(推測)心より感謝いたします(^-^)
これからじっくり読んで、じっくり考えてみます。
どうもありがとうございました(^O^)ノ