HbA1cは過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均点みたいなものです。
これと空腹時血糖値を組み合わせて糖尿病の診断基準にしたり、血糖コントロールの良し悪しをはかります。
ところで、HbA1cの値から、推定される平均の血糖値を導きだす計算式があるのはご存知でしょうか?
28.7 × HbA1c(%) – 46.7 = 推定平均血糖値
例えば、HbA1cが6.2%だった場合、
28.7 x 6.2 – 46.7 = 131.24
となります。
ちょっと高いですね。
ちなみに先日の管理人のHbA1cは5.6%だったので、
28.7 x 5.6 – 46.7 = 114.02
と、境界型の範囲となる平均値・・・もうちょっと下げたいなぁ・・・
ま、IGTですから致し方ないところ・・・
ちなみに
IGT = 耐糖能異常 = インスリン抵抗性がある、インスリン分泌能が低い
IFG = 空腹時血糖異常 = 空腹時血糖値が110mg/dL〜125mg/dL
今の所、ではありますが、管理人は空腹時血糖値は検査上においては96mg/dLと100をきっているので正常値となりました。
ですが、普段から食後2時間の血糖値は高めに出ています。
糖質制限していても140mg/dLをなんとか切る程度の時も往々にしてあるので、75gOGTTなんかしたらどうなることか・・・
ゆえに、糖質制限している間はIGTなります。;^_^
負荷テストなんか死んでもやるか・・・
ちなみに3ヶ月前までは空腹時で自己測定ではありますが135mg/dLとか平気で出てましたから、明らかにIFG/IGTの境界型か完全に2型糖尿病と診断される状態でした。
さて話はもどってHbA1cと血糖値ですが、この2つの組み合わせから、普段身体で起きている事が想像出来るんです。
例えば。
HbA1cは5.5%
空腹時血糖値は120mg/dL
この場合は境界型なので再検査か75gOGTTをさせられることになると思いますが・・・
HbA1cから計算される推定平均血糖値は111.15mg/dLなので、この場合、日々どこかで血糖値が120mg/dLよりも下がっている時間帯があった、ということになります。
つまり、追加分泌のインスリンの出は悪くなさそうだが、インスリン抵抗性があるため空腹時が高めになっている、と言う推測ができます。
ですのでダイエットなどでインスリン抵抗性を下げれば、正常な状態になるだろうと推定出来る訳です。
逆にこのまま放置だとインスリン抵抗性が増して来て、糖尿病型になって糖尿病になったり、糖尿病の診断を受けないまでも合併症をいきなり発症したり(特に網膜症)する可能性もあります。
もう1つの例。
HbA1c 6.2%
空腹時血糖値は115mg/dL
こちらもギリギリな感じの境界型です。
これだと推定平均血糖値は131.24mg/dLになりますから、これは逆に高血糖状態の状態が割と多いことになります。
この場合は食後高血糖状態がかなりの確率で起きていて、追加分泌が少ない可能性が大です。
このまま放置するとやがてインスリン抵抗性が増して空腹時血糖値も上がって来て、糖尿病と診断されると推定されます。
とまあこんな風にこれら2つの数値からでも現状と未来をある程度推測することが出来るのです。
健診やその他のきっかけで血液検査を行う機会がありましたら、一度ご自分の血糖値とHbA1cの数値を見て、ちょっと考えてみてはいかがでしょう。
早めの診断と対処で、糖尿病の合併症の予防と未来の安心を得られます。
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