HbA1cは過去1〜2ヶ月の血糖値の平均値に該当するもの(文献によっては2〜3ヶ月とするものも見受けられました)で、基準となる数値は5.8%以下、糖尿病の診断基準では6.5%以上です(単独で診断基準にはなりませんが)。
血糖値の高低によって赤血球のヘモグロビンとグルコースが結合して糖化される割合が変わる点に着目した検査で、赤血球の半減期が30日程度あり、それらの割合でどの程度糖化されているかを調べて数値化しています。
グリコアルブミン(GA)は過去1〜2週間の血糖値の平均値を表すと言われていて、基準値は11%〜16%とされており、こちらは糖尿病の診断基準には利用されていませんが、主に糖尿病患者の血糖コントロールの指標として利用されています。
グリコアルブミンも血中のアルブミンと呼ばれるタンパク質とグルコースが結合して糖化される割合で、こちらは半減期が17日程度と短いのが特徴です。
糖尿病人にとっては日々の血糖コントロールが合併症予防に重要なわけですから、これらの指標は毎日必要なわけではなく、あくまで「日々しっかり血糖コントロール出来ているか」の確認するためのものです。
投薬にしろ糖質制限にしろ、食後高血糖を防げるのであれば合併症予防にはかなり有効ですから、その成績表の様なものに該当するわけです。
ですから、2〜3ヶ月に一度は、検査してもらうのが良いと思います。
投薬を受けている場合は投薬開始から6ヶ月以内なら月に2つまで保険診療で受けられますから、両方を3ヶ月に一回ずつ、グリコアルブミンを毎月、と言った形で検査しておくと、自分の血糖コントロールの状態が細やかにわかると思います(管理人は残念ながら投薬を受けていないため、適用外でした)。
と言うのも、HbA1cでは期間が長すぎて短期間のコントロール不良を見逃しがちだからです。
空腹時血糖だけだともっとそのリスクは増大します。
毎食後、血糖値の測定をするのであれば良いですが、測定チップも安くはないですし、保険の効く範囲だと1日の測定回数は限られますから、そんなに毎食前後に測定を繰り返すわけにもいきません(3食 x 2回(食前食後) x 30(日) = 180回)。
せめて月に1度くらいは血糖コントロールの良不良を確認して、より良い血糖コントロールを目指してみませんか?
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