で書いたのですが、糖質を摂らなくても血糖値は下がりません。
ただ、誤解を招くようなタイトルではありますよね。
「糖質制限しても血糖値が下がらないんしゃないかっ!!」
いえいえ、そんなことを言ってるんじゃないです、と言うか、そうなんですけどそうじゃない・・・って、訳わかんないですよね(^▽^;)
「糖質を摂らなくても低血糖にはなりません」
が正しい表現です。失礼しましたm(__)m
なので糖質制限しても、別に何も問題はないんじゃね?って言いたかった訳です。
さて、その記事に書いた話の続きなんですが、糖質を摂らなくても良いとしたら、当然その分のエネルギーは減りますから、その分はどうすれば良いのか、ということになります。
タンパク質、脂質、糖質が三大栄養素と呼ばれている理由の一つに、人のエネルギー源の中心を担ってる、という事が挙げられると思います。
なので糖質からエネルギーを摂るのをやめるならば、タンパク質と脂質から摂る必要があります。
ちなみに1gあたり糖質とタンパク質はおよそ4kcal、脂質は9kcalのエネルギーになります。
さてその場合、体内のエネルギー源はどうまかなわれる事になるのでしょう?
普段身体の中では、糖質=ブドウ糖は殆どの細胞がエネルギー源として利用されてます。タンパク質も糖原生アミノ酸が肝臓によって糖新生に利用されますし、脂質も脂肪酸とグリセロールに分解され、脂肪酸はそのままあるいはケトン体に変換されてミトコンドリアを持つ細胞(ただし肝臓を除きます)で利用され、グリセロールはやはり肝臓で糖新生に利用されます。
ということは、「糖質摂らなくてもとりあえずエネルギーたくさんあるじゃん」ってことになります。何せ脂質の方がエネルギー効率は単純計算でも糖質比2倍ありますから。
さて、糖質、脂肪酸、ケトン体、これらが身体のエネルギー源である、と書きましたが、それぞれ特徴があります。
糖質は先にも書きましたが全ての細胞で利用可能です。脂肪酸とケトン体はミトコンドリアを持つ細胞で利用可能です。
従って、赤血球、網膜などの細胞を除き、ほぼ全ての細胞でどちらも利用可能なわけです。
ただ、各細胞はそれぞれの都合や環境に寄ってどのエネルギー源を利用するか自ら選択をしています。
まず脳ですが、糖質が十分ある状態であれば、ほぼ70%を糖質から、20%をケトン体から、10%は糖新生で得られた糖質からエネルギーを得ているようです。
糖質制限などで糖質を極端に減らすと、これがケトン体70%、残りをわずかに摂取された糖質や糖新生でまかなうようになります。ちなみにタンパク質からの糖新生は一時的に増えるようですが、やはり筋肉などの減少を抑えるためケトン体を速やかに増やすよう肝臓が調整するため、糖質が減ると筋肉が無くなると言う事はほとんど皆無です(恒常性ってすごい)。
糖質制限して筋肉が落ちるのは、単純にカロリー不足です。
心筋は逆に、普段から70%を脂肪酸から、残りを糖質などから得ています。なので糖新生さえされていれば問題は無いです。
赤血球や網膜は糖質しか利用出来ないため、糖新生が必須になります。
と言う事で、なが~~~くなりましたが
「糖質摂らないと脳が働かない?!」
と言う事はありません。
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