果物に含まれる糖質は主に果糖、ブドウ糖、ショ糖などがありますが、その割合は果物によって異なります。
そのため単品で摂った場合血糖値の上がり方もそれぞれ異なるタイミングでピークを迎えることになりそうです。
糖質は概ね小腸で吸収されることがほとんどなので、だいたい食後20〜30分で消化吸収されて門脈経由で肝臓にたどり着き代謝される事を考えると、そのあたりがピークになるのかな、と思い、たまたま今朝グレープフルーツのみ食べてみたので測定してみました。
ちなみに喉風邪をひいてしまったらしく昨日から体調よろしくないので、少し食事内容を本能の要求に従って変更してます(^^;
摂取したのは半分、だいたい可食部が160g程度だと思いますから、160 x 9.6 = 15gくらいですかね。
まずは食前の血糖値。
食後30分。
で、食後60分
一応120分後も。
こんな感じで30分がピークになりました。
グレープフルーツは果物の中でも割とショ糖が多く含まれていると言う事なので、少し後引くかなと思ってましたが、そうでもないようです。
果糖(フルクトース)は肝臓にたどり着いたあと、有無を言わさずに解糖系や糖新生に利用されるので、その時の血糖値など身体の状態に合わせて一気に処理されるようです。
そのため食前や空腹時に摂取すれば、基本的には糖新生に利用されるものが多くなる可能性もあるので、ほぼほぼ糖質量に見合った血糖値上昇が見られるのでは、と思います。
で、結果ですが、
147 – 101 = 46mg/dL
1gあたり3mg/dLならつじつま合いますが、管理人は午前中、わりと高めに推移する事もあるので、1gあたり4mg/dLだとすると11g相当。
前者であれば糖新生にほとんど回ったと考えられますし、後者であれば解糖系に回った分と糖新生の分との合わせ技ってことになります。
どっちかはまったくわかりません。;^^A
そもそも果糖以外の糖質の代謝は少なくとも遅れているはずなので、どっちが正解とかではなくもっと複雑な事情があるようです。
いずれにしろ速やかに処理されるのであれば速やかに下がるのかと思ったら、案の定2時間後には元に戻ってますから、もの凄く分かりやすい結果となりました。
体調が優れないときに甘いものが欲しい、と思うことはしばしばあると思います。
食事内容やタイミングにもよりますが、果物からの糖質摂取は、1回あたり20g以内で他の食事と重ならないか、食事と合わせて20g以内であれば、十分ありだと思います。
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