血中のグルコースやフルクトース、ガラクトースなどの単糖類はタンパク質や脂質などと結びついて、糖化を起こします。
糖化された物質は変異したり機能が落ちたりして、何かと邪魔者扱いされやすくなります。
中には全く違う物質として扱われ、マクロファージに取り込まれてしまうものもあります。
これとは別に、活性酸素によってやはりタンパク質や脂質は酸化されます。
また、糖化された物質がさらに酸化されるケースもあります。
酸化物質も糖化物質同様、機能低下や異物扱いされやすくなります。
糖化も酸化もどちらも常に体内のあちこちで起こっている事です。
ですから、ある程度までなら対処が出来ており、そう大事にならないよう色々な機能が身体に備わっています。
ですが、うまく処理できないケースもあります。
怪我をしたり病気を患ったりすると、機能低下が起きて糖化や酸化が進み、結果的にそれらが増えて身体の一部が傷つきます。
そしてその対象となるのが主に血管と言われています。
糖尿病やIGT、IFGなどの境界型の場合も、血糖値が高い状態が続いたり、食後に急激な血糖値の上昇が起こった際にも、同様に糖化や酸化が多く起こるため、同様の結果が待っています。
もちろん、傷ついた血管は一部修復もされますが、そうでない場合もあります。
例えば、怪我をして皮膚が化膿した場合、治るまで時間がかかったり、治ったとしても跡が残ったりすることがあります。
その際、色が変わったり形が少し異なったり、固くなったりしますよね。
血管も同様に、修復はされても結果的に以前とは違ったものになることもあります。
それが、動脈硬化の原因の1つになります。
江部先生が何度かブログで書かれている「高血糖の記憶」は、こういったことを指しているんだと思います。
この高血糖の記憶、すなわち傷ついた血管を少しでも増やさないために、糖化や酸化をなるべく起こしにくい生活をすることが、健康につながると思っています。
さて、では糖化と酸化をどう防ぐか。
管理人はとりあえず、血糖値上げない事を心がけてますが、さすがに酸化対策までは不勉強です。
色々と世の中に抗酸化作用がどうのとありますけど、食べるだけでうまく行くならきっともっと流行ってると思うんですよねぇ。
酸化対策、どうしましょうかねぇ・・・
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