ご報告頂いた件について

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先日、コメントを頂いた方からリブレと穿刺による血糖測定の結果の相違やご自身の血糖値上昇のレポートをいただきました。

(まあさん、ありがとうございました。)

ローソンのチーズとハムのロール2個入り、糖質1個8.8gを1個頂いての結果でした。

(あ、写真がない・・・)

結果は60分経過後、穿刺して食前=>食後で79=>142、リブレが57=>140、というものだったようです。

まず最初に管理人からお伝えしたいこととしては、可能であれば同様のことをあと2〜3回やってみて、結果を比較してみてはいかがでしょうか、ということです。

と言うのも・・・というのが今日のお話。

(長いです(笑))

以下は管理人の経験なのですが、

  • 測定時の時刻、体調、状況に血糖値は意外に影響を受けやすい
  • 食べ物の量が少ない場合、結果はブレやすい

という傾向がありました。

寝起きの直後、起きて少ししてから、出勤後、朝寝した後、などなど、状況が変わると血糖値の変化の度合いも変わります。

(そもそも1gの糖質で変化しやすい体質になっているのですから、影響受けやすくなるはずですよね)

また、身体の仕組みとしての血糖値の制御は、「食べたから上がる、故にインスリンが出て下がる」と言った単純な仕組みでは無い、というのも関係しています。

血糖値や糖尿病の話には必ず「インスリン」が登場しますが、これは「血糖値が高いことが良くない」と言う視点と、「血糖値を下げるホルモンがインスリンのみ」と言う視点からの結果だと思います。

「血糖値を下げる仕組み」は単にインスリンが出るだけではなく、それに対する身体の色々な仕組みが関与していて一概に「インスリンが出たらから下がる」「下がらないのはインスリンが出ないせい」というわけではない、と言うことはご存知のかたも多いと思います。

ただ、「血糖値を上げる仕組み」も「糖質を摂ったから上がる」だけではない、と言うこと、考えたことはあるでしょうか?

「血糖値を上げる仕組み」は、糖質以外にもいろいろあります。

よく聞く話に「興奮すると血圧が上がる」と言うのがあると思いますが、血糖値も同様に上がります。

この「興奮すると血圧が上がる」仕組みの1つに、アドレナリンの分泌がありますが、これは肝臓に働きかけてグリコーゲン=>グルコースの変換を促します。

また、アドレナリンの分泌に呼応するようにして、副腎ホルモン(糖質コルチコイドなど)も出始めて、結果的に糖新生も促される事になります。

(興奮すると並行してストレスも感じることになることは多いですから)

極端な事を言うと、空腹時に食べ物を見つけただけで血糖値が上がることすら考えられるわけです。

またこれとは別に、実際に物を食べ始めると、消化器(特に小腸)も反応を始めます。

血糖値の測定は60分後、120分後、とある程度の目安で行いますが、リブレなどのCGMを見ているとわかるように、60分後に急に血糖値が上がるわけではなく、食べ始めとほぼ同時に少しずつカーブを描いて上がっていきます。

(画像はイメージです(笑))

もちろんこれは一定時間ごとに測定した値(点)をつないで曲線に見えるように加工しているわけですが、それでもやはり徐々に上がっていくことに間違いはないです。

つまり、物を食べ始めて消化していないにも関わらず、血糖値が上がり始めているわけです。

これはどういうことでしょうか。

おそらく、ではありますけど・・・

身体は食べ物を消化吸収して必要な栄養素をまず肝臓に送り、そこから必要な物を身体のあちこちに分配したりためたり変換したりするわけですが、その1つにグルコースを血中に放出して体中の細胞に分配するわけです。

この際、各細胞にグルコースを吸収させるため、インスリンを分泌させてそれを知らせるわけですが、当然、各臓器や細胞はコンピューターと違ってアナログですし線がつながっていて統制が取れているわけでもないので、各細胞とも自身の状況に合わせて勝手気ままにグルコースを吸収するため、インスリンの量が少し多すぎたりしたら、一気に各細胞が血中のグルコースを使い果たして、細胞によっては食いっぱぐれる可能性もあります。

そうなると身体に支障をきたす可能性もありますから、予め「バランスを保つための予備」として、肝臓に糖新生を促すグルカゴンも放出されることになってます。

このグルカゴンの放出のきっかけはいくつかあるようですが、1つに、小腸からのインクレチン分泌がきっかけにもなっているようです。

インクレチンはどちらかと言うとインスリン分泌を促しグルカゴンを抑制するホルモンという認識が強いですが、糖尿病患者においては、あまりグルカゴンの抑制に機序しないケースもあるのではないか、とも言われています(実際のところ、よくわかっていないみたいです)。

なので、食べ始めてすぐに血糖値が上昇を始めるのは食べたものそのものではなく、「食べるという行為」に対して身体が反応しているため、と思われます。

・・・長くなりました。

結局何が言いたいのかと言うと、

  • 身体の仕組みはそんなに単純じゃない

ってことです。

自分専用の傾向と対策を自身で見つけ、自身の人生を切り開くしかない。

管理人としては、そういう結論に今の所落ち着いております。

もちろんそのために指標となる数値は非常に重要ですから、可能な範囲で血糖値やその他の検査結果はよく吟味して管理することが寛容だと思います。

以上、ちょっと長い記事で失礼しました。;^_^A

コメント

  1. まあ より:

    カルフさんこんばんは。
    記事に上げていただき誠に恐縮です。並びに深いコメントありがとうございます。
    仰る通り体の仕組みは神秘的で不思議です。実験はあくまで目安ですよね。今度は例のパン2ケで実験してみます。
    先ほど100gの大学芋で血糖値(リブレ)79→193でございました。何よりもの好物ですが積極的に絶たねばならない事がよーくわかりました。。
    明日はこれまた大好きだったオロナミンCでキャリブレーションしてみます。笑
    あ、カルフさんが何度もTRYしておられるブランパンも用意できましたのでこちらも実験です!!

  2. 管理人 管理人 より:

    まあさん、こんにちは。

    そうですね、好きなものは好きだし、あまりに制限しすぎるのもストレスです。
    でも、甘くなり過ぎも良く無いですよね。

    自分の体と向き合って相談しながら、が、一番良いのでしょうね。

    色々と実験されるとのこと、恐縮至極です;^_^A

    ご報告を楽しみにしております。

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