少し前に「【実験】アルコールは血糖値の上昇を阻害するのか?」で試した際、そこそこのアルコールと糖質少なめの肴を摂ったあと、よった状態でケーキを1個、糖質量50g以上のものを摂って血糖値を測定してみました。
この時、結果としては血糖値上がらないままだったのですが、ここで少し考察を。
食べたものは基本的に消化吸収されるものだと思っています。
よく、「吸収を抑える」食品や食材などがありますが、一部は小腸で消化しきらずに大腸に送られてしまうこともあるでしょうか、そうでない部分は消化吸収されるわけです。
だからそういった食材やサプリメントを飲んだとしても、そんなに効果が得られないこともしばしばあると思います。
人によっては気休め程度なんてこともあるでしょうね。
ただ、実際にアルコールを摂った後に50g以上の糖質を摂って血糖値が上がらないとなると、じゃあその吸収されたであろう糖質はどこへいったのだろうか???
と思い、素人なりに考えてみます。
- 酔っぱらってるから吸収されずに大腸へ送られた
- 吸収されたけど肝臓でアルコール分解のためのエネルギーとなった
- 吸収されたけど肝臓で処理待ちになってアルコール分解が済んだ後、処理された
1.はまず無いと思います。
酔っぱらっていようが何をしていようが、よほどの事が無い限り小腸は仕事をすると思うんです。
ま、多少流れてしまう事もあるでしょうが。
2.は酒飲みの糖質セイゲニストにとっては有り難い話です。
それであれば毎食、アルコール飲んでれば多少糖質摂ったて気にしなくても済むわけですから。
でも、そんな都合のいい話なんて、そうそう世の中には無いと思うんですよね・・・
で、3.です。
アルコールの摂取量にもよりますが、だいたい4〜8時間は分解に時間がかかります。
管理人も泥酔状態ではなかったのですが普段よりは飲んでましたから、飲み始めてから6時間以上はかかったんじゃないかと思います。
となると、本当にその間、吸収された糖質の一部が肝臓に溜め込まれた、あるいはとどまっていたのでしょうか?
都合良く考えるとしたら、2.と3.の合わせ技になるのかな、と思います。
若干1.もあるかもしれませんが。
人間の身体はプログラミングされた機械とは違って、いろいろな事象が相互にフィードバックしながら並行作業を行っています。
方やアルコール分解にいそしみ、もう一方では門脈から流れて来た糖質を肝静脈に流していて、更にグリコーゲンに溜め込んだり、と、各細胞が自分のしたい事、というか、役割を果たせる範囲で果たしている状態なのではないかな、と。
そうなると、普段であればアルコール分解はしなくていい作業ですから、余計な作業に割り当てられた細胞があるということは、その割り当てられた細胞が本来する予定だった作業が滞る事になるわけで、結果的に処理が遅れることになる、と思われます。
じゃ、遅れた分はどうなるのか?
後でまとめて処理されるのか、徐々に処理されているのか・・・
多分、後者でしょうね。
と言う事は、アルコール分解している間はゆるゆると糖質が処理されていって、終わったところでその処理速度が上がるとしたら、血糖値はどうなるでしょうか?
インスリンがしっかり出ているのであれば肝臓の処理速度が上がって血糖値が上がり始めても、多分追従して行くので問題ないのですが、管理人のようにインスリン分泌能が下がっている場合、それに結果的に追いつけなくなって、血糖値上昇につながる可能性もあるわけです。
もしかしたら、と思い当たる節が先日ありました。
「午前中は血糖値が高めなんです」の前夜は少しアルコール飲み過ぎでなおかつ糖質も多めな夕食でした。
といっても30g程度ではあるんですが・・・
で、その翌日は、起床時こそ低かった血糖値が9時過ぎになっても上がって行った日でした。
その後実験しちゃったので何時までその状態になったかはもうわからないのですが・・・
こうして考えてみると、アルコールを飲んだからと言って糖質を摂っても血糖が上がらない、などと喜んでる場合でもないんじゃないか、と思えるわけです。
もっとも、翌朝の血糖値は上がったと言っても130mg/dL以下でしたから、そう騒ぐほどの高さでもないので、それを許容できると思うのであれば、気にする必要もないのですけどね。
「アルコール摂取後に糖質を摂取した場合、肝臓における糖質の処理を遅らせることが出来る」
結論としてはといった案配でしょうか。
あくまで推測に過ぎませんが。
機会があったら試してみましょうかねぇ。
奥方にもこの話をしたらちょっと興味を持ってくれたみたいですし。
金曜の夜〜翌日の昼くらいまでが良いかもしれません。
考えておきましょう。
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