インスリン分泌能と抵抗性に関する指標

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江部先生のブログなどでも何度か書かれている、インスリン分泌能に関する指標を少しまとめてみました。

  • HOMA-β
    360 x 空腹時インスリン値 ÷ (空腹時血糖値 – 63)
    基準値は40〜60
    ただし、空腹時血糖値が130以下の時信頼度あり、それ以上高値の場合は信頼度が下がる。
    75OGTTの2時間後インスリン分泌量と相関性あり。
  • SUIT指数
    空腹時C-ペプチド x 1485 ÷ (空腹時血糖値 – 61.8)
    正常値は50以上、30以下でインスリン治療が必要
    インスリン分泌能の指数で、β細胞の寿命を測る数値として用いることもあるようです。
  • CPI
    空腹時C-ペプチド ÷ 空腹時血糖値 × 100
    基準値は1.2以上、0.8以下で要インスリン治療
    これもインスリン分泌能を測る数値ですが、空腹時血糖値が140以上の場合は他の数値よりも信頼度が高いようです。

続いて、インスリン抵抗性の指数

  • HOMA-R
    空腹時血糖値 × 空腹時インスリン値 ÷ 405
    基準値は1.6以下、2.5以上で抵抗性が有意にあり

 


これら4つの指標は、内科の血液検査で得られる数値を基に計算できます。

その際、「インスリンの検査も」と依頼するか、「境界型と言われたので再検査してほしい」、と言えば上記の値を含めて大概やってくれます。

直前の検査結果の提出を求められる場合もありますが、無くてもOKだと思います。

 

ちなみに、HOMA-βが高い場合はインスリン過多(高インスリン血症)の疑い、低い場合はインスリン分泌能の低下が疑われます。

SUIT指数やCPIも低い場合はインスリン分泌能の低下を示しています。

 

HOMA-Rが高い場合は、インスリン抵抗性ありとなります。

 

これらと共に血糖値やHbA1c、GA値を基に、自分自身の状況をある程度把握すると、今後自分がどうすればいいのか、どうしたいのかを考えるうえで、参考になると思います。

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