インクレチンによるグルカゴン分泌亢進 2016年5月12日の記録

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20160512

糖質制限食でも摂取した糖質から計算される血糖値の上昇以上に上がる時があります。

これには色々な原因があると思われますが、その中の1つになりそうな話が、日大医学部の内科学系のHPにありました。

 

糖尿病治療におけるグルカゴン分泌制御の重要性

 

ここには、小腸から分泌されるインクレチンのうち、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)が、インスリン分泌促進と同時にグルカゴンの分泌も促している、というお話がかかれています。

 

これは興味深い話です。

 

 

GIPがインスリンとグルカゴンを同時に分泌促進しているとなると、健常者であれば問題ない状態であっても、糖尿病やIGTなどの場合はインスリンがうまく働かずにグルカゴン分泌が結果的に亢進される可能性があるわけです。

 

そうなるとどうなるか。

 

摂取した糖質とは無関係に、血糖値が上がる可能性がある、と言うことになります。

 

これは困ったことです。

 

もちろん、バランスが上手くたもてる場合もあるでしょうし、そうでないケースもあるでしょうから、年中計算が合わないことはないと思いますが、とにかく、糖尿病やIGT/IFGを含む境界型の場合、予想外の血糖値上昇があってもおかしくないことになります。

 

ま、もの凄い上昇になることは無いと思いますが、「糖質制限しているのに食後に血糖値がこんなに上がった!」なんてことになった場合は、もしかしたらインクレチンが絡んでいる可能性もあるかもしれませんね。

 

今日も一日ごちそうさまでした。

 

 

コメント

  1. 長谷川 より:

    僕も1型糖尿病でグルカゴンが基準値の2倍高かったです。

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