β細胞は加齢とともに減っていく?

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またちょっと過激なタイトルで始まりましたが、インスリン分泌を行う膵臓のβ細胞は、ある時から増えなくなり、加齢とともに数が減り機能も低下して行く、という定説があります

ですが、いくつかの論文などで、状況に寄ってはβ細胞の増殖が起こる、という報告があり、これも有為に認められています。

ただしあくまで「状況によって」であって、その機序や詳細な条件は不明なので、それらを持って「β細胞は増殖が可能である」とは言いがたいと思います。

 

例えば、妊婦さんにおいてβ細胞の増殖が確認されていますし、また、欧米人においては肥満者はそうでない人よりもβ細胞が増えている、という報告もあります。

この場合、妊娠と言う特殊なホルモン環境が起因していると思われますが、作用機序は解明されていませんし、欧米人の肥満については日本人の肥満者で同様の研究をした結果が出ており、日本人においては肥満者とそうでない人とのβ細胞数に関して有為なさは見いだせなかったと言う結論が出ています。

 

 

つまり、現状では「β細胞は加齢とともに減っていき、機能が低下していく」という見解が妥当だと思われます。

残念ながら。

 

そんなβ細胞ですが、近年「ベータトロフィン」というホルモンが発見され、これがβ細胞の増殖を促す、という論文が発表され話題になったのですが、その後その論文の内容が誤りである事を示す別の論文が3つも提出されたことから、結局勇み足だったのでは、という論調に変わっています。

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というわけでやはりβ細胞は加齢とともに減っていき、機能低下は免れないだろうということが、現代社会ではほぼ定説となっています。

ただ、完全に機能停止するわけでもなく、10年来の1型糖尿病患者においてもわずかながらインスリンが分泌されている事がわかっていて、β細胞が完全に死滅しているわけではない、という報告もあります。

 

人の身体はなかなかに興味深いものですねぇ。(シミジミ・・・)

 

さて、ではその加齢とともに弱っていくβ細胞とどうやって付き合っていけばよいでしょうか?

特に、2型糖尿病人(IGT/IFGも含めて)は、少しでも長くβ細胞に働いてもらいたいと思うはず、と管理人は勝手に想像しているのですが、どうでしょうか。

少なくとも管理人はそうです。

 

β細胞がとにかく最低限のインスリン分泌さえしてくれていれば、後は食事を少し気をつけるだけで普通に暮らるはずです。

血糖値をむちゃくちゃ上げるような食事さえしなければ良い訳ですから。

 

血糖値を上げる食べ物は炭水化物、主に糖質です。

脂肪酸(脂質)アミノ酸(たんぱく質)必須なものがありますから避けられませんが、糖質は必須なものは何ひとつありません。

また、肝臓が糖質を作り出してくれますから、糖質を摂らなくても困らないわけです。

 

管理人は、肉喰って卵喰ってチーズ喰って葉っぱ喰って長生きしようと思います。

 

たまに少し糖質も食べますけどね;^_^A

 

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